凡常趣向

音楽、本、映画…人並みの趣味趣向を思うままに。

懐メロ: LITTLE (Kick The Can Crew) - 不純異性交遊


LITTLE - 不純異性交遊

 

LITTLEの1stソロアルバムに収録されていた楽曲。

青春時代のメインテーマであるSEXにまつわる若い男女の喜びや葛藤、焦り。

韻の硬さには定評のあるLITTLEだけど、その言葉の制限の中でここまで自由に表現を展開させ、その制限を感じさせない手腕は相当なもの。

 

最近はあまり露出もないけれど、今でもたまに引っ張り出して聴くアルバムの中でも指折りの一曲だと思う。

 

青春って、大人になって振り返ると輝いているけれど、汗のにおいも含んでいる。

そんな青さゆえの「むさ苦しさ」とトラックが妙にマッチして、歌詞世界で日数が経つごとに逃げられなくなっていく息苦しさにリアリティが増す。

 

同じアルバムに『不純異性交遊 Part. 2』なる曲も収録されているけれど、こちらは陰と陽でいえば陽にあたる。

目や耳からの情報に好奇心が増して、暗中模索して、行動に移して後悔して…そんな青春時代の甘酸っぱさが凝縮されたPart. 1がやっぱり好き。

 

志磨参兄弟/鍛冶屋のFUNK

こんにちは、gariです。

最初に何を記事にしようかと思案しましたが、やはり自分が最も愛してやまない作品に関して書き始めてみたいと思います。後述の通り、志磨参兄弟は現在無期限の活動休止期間にあり、このブログがどなたかの新しい出会いに貢献出来るならば、適していないかもしれません。

ただ、あくまで「活動休止中」ですので、このような小さな声が、いつか彼らの再始動に一役買えば…と願いながら、記念すべき初回投稿とさせて頂きます。

 

志磨参兄弟

来歴

元々、大学の同級生であったアグラ神楽(MC)、我凡(MC)、DJ SHINCAR(DJ)の3名が2MC+1DJの体制で神奈川県でスタートさせたクルー。2001年の活動開始後、2005年には活動拠点を京都に移し、2009年以降はDJ SHINCARの脱退を機にバンド体制となりました。

バンド体制への移行後は、ギターやベース、ドラムに加え、サックスや三味線も含めた大所帯バンドとして、所狭しとダイナミックなライブ活動を精力的に展開していきました。

Fuji Rock Festival(2010)や京都大作戦(2012)、Summer Sonic(2012)など、日本を代表する音楽フェスにも参加し、今後ますますの活躍をファンとして期待していましたが、2017年に惜しまれつつ無期限の活動休止となりました。

 

音楽性

何を差し置いても彼らの音楽の根底にあるのは「和」。

それは「和風のサウンドを取り入れる」といったものではなく、和そのもののスピリットに根差しているということを指します。

バンドメンバーに三味線がいることもそうですが、2MC+1DJ体制の時代から、その信念にブレが一切ないことも彼らの格好良さの一要因ということが出来ます。

この信念は決してサウンド面だけではなく、歌詞における言葉選びや我凡の歌い回しにも如実に表れており、私たちの目が黒いこと、髪の毛が黒いことを鮮烈に印象付けてくれます。

 

鍛冶屋のFUNK

 楽曲

鍛冶屋のFUNK

鍛冶屋のFUNK

 

2014年10月にリリースされたシングルで、プロデュースはあのRhymesterDJ JINです。当時は各種SNSで制作風景がたびたびアップされ、リリース日まで日に日にテンションが高まっていったことを覚えています。

尚、DJ JINはプロデュースのみならず、曲中にもMVにも登場します。

以前から志磨参兄弟とDJ JINの親交は深かったようで、当時は頻繁に同じイベントにクレジットされていました。

 

歌詞世界


DJ JINプロデュース 志磨参兄弟「鍛冶屋のFUNK」 MV

 

百聞は一見に如かずというやつですね。

「本物とは」ということについて歌われていますが、そこに現れる自信は彼らならではの響きです。知名度こそ低いかもしれませんが、当時、和製HIPHOPをここまで高いレベルで実践しているグループ・バンドは他に存在していなかったと思います。

ただ彼ら自身、当然まだまだ未熟な部分があり、それを補うのは日々の鍛錬であるというのがメッセージの根本かと感じます。

願わくば、日々の鍛錬で今もなお高いレベルの楽曲が生み出され続けていれば…とは思ってしまいますが、今の時点でこの思いは野暮ですね。

 

この『鍛冶屋のFUNK』では、聴衆とのコール&レスポンスも多分に意識されています。上のリンクを見て頂ければ一聴瞭然ではありますが、ここでの高揚感は筆舌に尽くしがたいものがあります。

我凡の煽りに続く「見せてやろうか心意気」の部分は、志磨参兄弟の数ある楽曲においても最高レベルのカタルシスをもたらせてくれます。

実際の現場でもライブの盛り上がりが最高潮に達する瞬間の一つでした。

 

まとめ

初回は私が愛してやまないHIPHOPバンドである志磨参兄弟の『鍛冶屋のFUNK』を取り上げさせて頂きました。冒頭で申し上げた通り、彼らは現在活動休止中ですが、個々の活動はそれぞれにスタートしています。MCのアグラ神楽はソロMCとして複数曲をリリース済みですし、ギターのハルク大西やベースのOCYAは別バンドでの活動にも精力的です。

間近で彼らを見てきたファンの一人としては、それくらいバラバラな方が彼ららしいな、とも思ってしまう訳です。それほどまでに個性的な面々が奇跡のバランスで成り立っていたのが志磨参兄弟だとも思うのです。

「今すぐにでも新曲が聴きたい」という思いがないといえば嘘になりますが、いつかやってくるであろう再始動の時に、爆発的なインパクトを与えてくれるような新曲を待つのも悪くないでしょう。

 

ちなみに『鍛冶屋のFUNK』は、活動休止までのキャリアでも後期に発表された楽曲です。15年以上のキャリアの中で、彼ら名義の作品は他にもいくつかありますし、Amazon等での入手も可能です。

 

『運試し』  2005年リリースの1stアルバム(2MC+1DJ)

運試し

運試し

 

 

『春日』 2009年リリースの2ndアルバム(2MC+1DJ)

春日

春日

  • アーティスト: 志磨参兄弟,Q-ILL,MISTA O.K.I,ポチョムキン a.k.a Freaky随喜,DJ SHIOTSU,SMALLEST,柴田康平,TWO-K,KOYO-TE,BESHALIST,人
  • 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
  • 発売日: 2009/01/23
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

 

その他複数のシングルも入手可能です(タイトルのみですが)。

燦々七拍子

火男 -ひょっとこ-

せい人

AKAUSHI

 

いずれも個々にメッセージが明確な楽曲ばかりです。

別記事でこれらにもスポットライトを当てることがあれば、どうぞお付き合い頂けると光栄です。

 

それでは。

 

何か習慣づけられるものを…。

初めまして。

gariと申します。

 

思い立ってブログを開設した訳ですが、世の中に溢れる素晴らしいブログの数々を前に物怖じしてしまい、なかなか書き始められませんでした。

 

最初なので、これから本ブログで綴っていこうと考えていること、私自身のことについて簡単に書き連ねていければと思います。

 

実は私、以前も別の場所でブログを書いておりました。

情けない話ではあるのですが、当時はとてつもなく長い更新ペースが続き、そうこうする内に更新自体が途絶えてしまいました。

 

今回は、新しいPCの入手を機に「何か新しいことを」と思い立った訳です。

 とはいえ、何かに対して人並み外れた知識がある訳でなく、毎日がとてつもなく充実している訳でもありません。

「好きなこと」や「好きなもの」について、のんびりとゆるく書き留めていければと考えております。

 

私自身について

京都生まれの大阪育ち、30年以上を大阪で過ごしました。

最初に入社した会社を3年弱で退職し、現在2社目。

今もこの2社目に務めている訳ですが、2年前に転勤の命を受け、東京の本社に異動となりました。

初めての関東での生活がスムーズに始められたのも、「妻と娘のおかげかな」なんて思う33歳の人見知りです。

貿易に関わる専門商社に勤務しております。

入社数年目までは割と時間的な制限もなく、趣味にあてる時間も十分に確保出来ていたのですが、最近はそれも困難になりつつあります。

嗚呼、中間管理職。

 

そんな私ですが、趣味も人並み。

音楽に映画、小説に漫画…。

こんな私ではありますが、つらつらと書き連ねていくこのブログが、少しでもどこかの皆さまと共有出来る内容であればと願います。

 

このブログについて

このブログでは、主に趣味趣向の話を中心に、個人的な感想なんかを書いていければと考えています。

高校時代にHIPHOPに出会ってからというもの、そこから数年間はひたすら音源を掘り、次から次にやってくる出会いに感動を覚えたものです。「POPなものは邪道」という日本語ラップの後遺症に悩まされた時期もありましたが、今となっては「良いものは良い」と割り切って捉えています。

最近は一時期に比べると新作へのアンテナ感度も弱っていますが、過去作品も含め、当時の思いなども回想しながら記事に出来れば…。

 

HIPHOP日本語ラップ)中心に音楽生活を送ってはきましたが、実はかなりの雑食で、父親の影響でロックやハードロック、母親の影響でヘビーメタル、ブラックミュージックということでレゲエやR&B、ファンクなども嗜みます。

これらのジャンルのレビュー、もとい感想も今後記事に出来ればと思います。

 

音楽が中心になるかとは思いますが、映画や小説、漫画も私の人生を彩ってくれる大事なエンターテインメントです。

これらについてもどこかのタイミングで…。

 

昔から読書感想文の類が苦手なのですが、少し頑張ってみようと思います。

拙い文章表現や取るに足らない記事が多く出てくるかもしれませんが、どうか温かい目で見守って頂けるとありがたく存じます。

宜しくお願い致します。